·
宇都宮英語専門 進学塾EX塾長のブログ
先日、東北大学から令和3年度の一般入試個別学力試験出題意図が公表されました。
その最後のページに志願者へのメッセージが掲載されています。
実際受験生の答案を採点している大学側からの貴重なメッセージです。
印象に残ったのは
「英文の構造を正確に把握し、設問の要求に合わせて必要な情報を取り出し、これを適切な日本語として作文する能力が必要となります。そのため、一定量の英文をできるだけ多く、全体の内容をつかむという訓練と同時に、構文の理解や語彙力に支えられた正確な読解や、前後の文脈から語句の意味を類推する読解を行う訓練も必要です」
というメッセージです。
語彙、文法、日本語運用能力。どれも気軽に英会話の練習をしているだけでは身につかない能力です。
また、「採点者にとって非常に読みづらい文字で書かれた答案も少なくありませんでした。結果として受験生本人が損をする結果になりかねませんので、他者に見てもらう解答であるということにも注意してほしいと思います。」 との記述もあります。
当塾でも英作文の採点は頻繁に行いますが、アルファベットが読み取りにくい文を書く生徒には徹底的に指導をします。
「受験生本人が損をする結果」=「減点」となってしまうのは致し方ないことだと思います。読み取れない以上、受験生に有利な解釈をすることができないからです。
受験生であるから、答案を読んでもらって当然という奢った態度で試験に臨むのではなく、貴重な時間を割いてもらい、自分の答案を読んでもらっているという謙虚な態度で試験に臨む必要があります。