目的に応じた戦略的アプローチ

· 塾長の指導観・雑感

宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ

「勉強は勉強。やることをやっていたら力はつくし、どんな試験でも点数はとれる。」という声を耳にすることは少なくありません。

確かに、どんな勉強でも時間を費やせば、それなりの成果が出るかもしれません。

しかし、この考え方は勉強という行為をあまりにも大雑把に捉えすぎています。

受験勉強の本質は、単に知識を詰め込むだけではなく、単に理解するだけでなく、単に問題を解くのではありません。

受験の最終目的や目標に合わせた「戦略的な取り組み」が求められるのです

例えば、「不定詞」の単元テストで高得点を取るために不定詞を学ぶ場合と、英作文能力を高めるために不定詞を学ぶ場合では、勉強のアプローチが異なります。

前者では、テストに出題される可能性の高い問題のパターンを覚えることが主な目的になるでしょう。

しかし、後者では、英語の文構造を理解し、自由自在に表現を作り出す力を養うことが求められます。

このように、同じ「不定詞」を学ぶ場合でも、その目的や目標によって学び方が変わるのです。

このような違いを理解せずに、ただ問題集と格闘するだけでは、本当に必要な力を身につけることは難しいです。

「困難は分割せよ」というデカルトの有名な言葉がありますが、何事も大きな壁を乗り越えるためには細分化が不可欠です。

まず、目標や目的を明確にすることが重要です。何のためにその勉強をしているのか、具体的にイメージできるようになると、学習の進め方も自然と変わってきます。

そして、目標に合わせて「すぐに身につけるべきこと」「時間をかけて身につけるべきこと」を明確に分けることが求められます。

例えば、テスト直前の短期的な目標の場合、覚えるべき内容を集中して暗記することが効果的ですが、長期的に英語力を伸ばすためには、根本的な理解、自由自在に英文を操るための日々の復習や実践練習が欠かせません。

また、「得意なこと」「苦手なこと」を把握し、それに応じた学習プランを立てることも大切です。

 

得意な分野はさらに伸ばし、苦手な分野は時間をかけて克服していく。このように、勉強のプロセスを細分化し、目標に対して具体的なプランを立てることで、効果的な学習が可能になります。

 

結局のところ、ぼんやりとしたまま勉強に取り組むのではなく、細分化し、目的に合わせたアプローチを取ることが、真の「結果」を生み出す鍵となります。

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