2024年英検第2回準1級 要約問題

宇宙探査をめぐる複雑な議論をどう凝縮するか

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宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ

今回は、2024年第2回英検準1級で見られた要約問題についてお話しします。

まず、この問題の特徴から見ていきましょう。英検協会が発表していた要約のサンプル問題や、2024年第1回の英検問題で出題されていた「トピックに対する賛成意見2つ、反対意見2つ」といった予測可能な形式から一歩進み、各段落に異なる視点を盛り込む複雑な構成に変わりました。
 

具体的には、宇宙探査を題材にして、政府主導から民間企業の参入へと移行する流れが描かれ、その利点と課題が巧みに織り交ぜられています。

この変化は、単なる英語力だけでなく、現代社会が直面する複雑な課題に対する理解力と分析力を問うものです。例えば、スペースXのような企業がNASAよりも低コストで宇宙船を打ち上げる事例や、月面基地の所有権問題など、現実世界の出来事と密接に関連しています。

では、このような問題に対応するためには、どのような学習が必要でしょうか。

まず重要なのは、幅広い分野の語彙力です。「space exploration」「technological innovation」「economic impact」といった専門的な言葉を理解し、使いこなせる力が求められます。単に単語を暗記するだけでなく、その言葉が使われる文脈や関連する概念も理解することが大切です。

次に注目したいのは、複雑な文章構造の理解です。問題文は「however」を使って異なる視点を提示し、各段落で複数の意見を紹介しています。要約問題は単なる英文和訳ではなく、文章全体の論理構造を把握し、重要なポイントを抽出する能力が求められます。この力を養うためには、一つのトピックについて多角的に考える習慣をつけることが有効です。

また、時事問題への関心と背景知識の獲得も、要約問題攻略には欠かせません。

これらの点から、英検準1級の対策は単なる英語力の向上にとどまらず、グローバル社会で活躍するための総合的な英語力と考える力を養う機会となります。

要約問題に対応する力を高めるためには、幅広い語彙力や複雑な文章構造の理解に加え、時事問題に対する関心や多角的な視点を持つことが重要です。

英検準1級の対策を通じて、英語力だけでなく、現代社会で求められる思考力や分析力も同時に養うことができるでしょう。これらの力は、試験対策だけでなく、将来のグローバルな場面での成功にも繋がります。

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