宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ
私が最近特に気になるのは、「定期テスト特化型」の学習に慣れすぎた生徒たちの存在です。
例えば、定期テスト2週間前になると猛烈に勉強し、数学は毎回90点以上を取ります。しかし、実力テストになると途端に60点台まで落ちてしまうような生徒です。
なぜこのような現象が起きるのでしょうか?
その答えは、「即効性依存」にあります。
2週間後のテストで良い点を取る、という明確で近い目標には必死に取り組める。
しかし、「英検準1級に合格する」といった長期的な目標には、なかなか持続的に取り組めない。
実は、優秀な生徒に共通するのは「小さな積み重ねの習慣化」でした。
例えば、ある東大生は中学時代、毎日必ず英語の音読を10分間行う習慣をつけていました。たった10分です。
でも、それを3年間続けることで、高校入学時には英語の発音も文法も完璧になっていたそうです。
重要なのは、この「小さな積み重ね」を可能にする心理的な「筋力」です。即効性のある結果ばかりを求めていると、この「筋力」が育ちません。
では、どうすれば良いのか?
当塾では、生徒に「学習の三層構造」という考え方を伝えています。
「理解→記憶→演習」という当たり前の流れですが、多くの生徒は、理解した気になった段階で満足してしまい、記憶のレベルまで到達していない。
あるいは、記憶はしたものの、それを問題で使いこなすレベルまでは至っていないことが多いです。
ある高校1年生は入塾時、英語の関係代名詞を「理解している」と話していました。しかし、実際に英文を見せると主格か目的格か判断できません。その結果、何となくの理解にとどまって、正確な理解につながりません。
つまり、理解は「知識」のレベルにとどまり、実践的な「技術」になっていなかったのです。
まず、「理解したら終わり」という意識を、「理解は始まり」という意識に変えることから始めましょう。
「わかっているから」と飛ばさない。小さくても、確実に前に進む。
この「小さな習慣」は、定期テスト前の詰め込み学習では得られない効果を生みます。2週間前から必死に勉強して得た「理解」は、テスト後にはほとんど消えてしまいます。でも、毎日の小さな積み重ねは、確実に「技術」として定着していくのです。
「基本を疎かにしない」「毎日の積み重ねを大切にする」。当たり前のことに見えるかもしれません。しかし、この「当たり前」を「習慣」にできている生徒は、実は多くありません。
ご家庭でも、お子様の「小さな前進」を見逃さないようにしてください。完璧を求めすぎず、小さな努力を認める。その積み重ねが、お子様の学習意欲と学力を確実に育てていくのです。
学力向上は、マラソンに似ています。短距離走のような「がむしゃら」は、長続きしません。小さな一歩を積み重ねる「筋力」を育てること。それこそが、本当の学力向上への近道なのです。
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