宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ
見過ごされる「微細な理解の歪み」
例えば、ある生徒は英検2級合格者。大学受験に向けて一見、英語力は申し分ないように見えました。しかし、模試や実力テストでは思うような点数が取れません。
詳しく分析すると、「準動詞ーー不定詞,分詞,動名詞」の本質的な理解が曖昧なまま、パターン暗記で乗り切ってきたことが判明。そのため、入試特有の複雑な条件文に対応できていませんでした。
このように、表面的には「できている」ように見えても、実は深いところで理解が歪んでいるケースが驚くほど多いのです。
なぜ集団授業・映像授業では限界があるのか
従来の集団授業では、「全員が前回までの内容を理解している」という前提で進みます。しかし、この「前提」こそが最大の落とし穴です。
ある生徒の場合、中1の「be動詞と一般動詞の区別」で小さな混乱がありました。これが放置されたまま学年が上がり、ついには「進行形」や「助動詞」の範囲が来ると、まずつまずきます。
個別指導で見えてくる「真の課題」
個別指導の真価は、単なる「マンツーマン」という形態にあるのではありません。
生徒一人一人の「理解の歪み」を特定し、その原因にまで遡って再構築できる点にあります。
例えば、ある旧帝大志望の生徒。文法知識は十分なのに、なぜか記述問題で得点できませんでした。
「The bridge was built in 1900.」は書けても、「The new system is being tested by our team.」のような進行形の受動態になると、正確に表現できない。
さらに、「This magazine is well written.」のような状態を表す受動態と「This magazine was written last year.」のような動作を表す受動態の使い分けも曖昧でした。
この「見えない躓き」に気づき、受動態の概念を基礎から再構築することで、記述問題での得点力が劇的に向上。結果として、難関大学の入試で求められる、正確な英作文力を身につけることができたのです
選ぶべき個別指導の条件
ただし、すべての個別指導が効果的というわけではありません。
重要なのは、指導者の「診断力」と「処方力」です。
生徒の躓きを正確に把握し、適切な対処法を提示できる経験豊富な講師による指導が不可欠です。残念ながら、研修不足のアルバイト講師では、この「見えない躓き」を発見し、適切に対処することは困難でしょう。
英語学習での成功は、「見えない躓き」をいかに早く発見し、克服できるかにかかっています。
それは、まるで精密機器の修理のようなものです。表面的な症状だけを見て対処しても、根本的な解決にはなりません。内部の微細な不具合を特定し、適切に修復することが、真の実力向上への近道なのです。
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