子どもの「幸せ」を尊重する進路選び

親ができる本当のサポート

· 英語勉強法,塾長の指導観・雑感

宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ

親子間の対立は日常的なものですが、特に進路選びでは深刻な対立が生じがちです。

子どもが「〇〇になりたい」という希望を表明した時、親はどのように反応するべきでしょうか?

ここで考えるべきは、親が願う「幸せ」と子ども自身が感じる「幸せ」が異なることが多いという現実です。

親は我が子の幸せを望むあまり、時にはその「幸せの基準」を無意識に押し付けてしまうことがあります。

しかし、「幸せ」の感じ方は人それぞれであり、さらに時代や環境、個人の性格や能力によっても大きく異なります。

例えば、親世代がよく口にする「良い学校に進んで良い会社に就職するべき」という価値観は、昭和・平成のものであり、今日の社会には必ずしも当てはまりません。

特にインターネットが普及し、個人がYouTuberやTiktoker、Liverなどとして活躍する時代です。

そうした新しい職業を目指す若者に対して、親が「それは無理だ」と反対することは、実は親自身の価値観による制限であることが多いのです。

現代では、会社で理不尽なルールに縛られなくても、自分の能力を高めることで個人が輝くことができるのです。

また、地域や経済的な要因による制限も、親が気づかぬうちに子どもの選択肢を狭めてしまうことがあります。

例えば、「地元に残ってほしい」という理由で進路を制限することや、経済的な理由で「お金がないから無理」と進学や学びの機会を断つことも、一見子どものための決断のように思えますが、実際には親の都合や価値観の影響が強いのです。

確かに、経済的な問題は現実的な課題ですが、奨学金という負担を子どもに背負わせるのではなく、可能であれば親が教育ローンを引き受けるなどの対応も考えられるでしょう。

では、親が本当に子どもにしてあげられることとは何でしょうか?

それは、子どもの能力向上のための手がかりを提示することです。

未来の社会がどうなるかは誰にも分かりませんが、どこに行っても通用するような基礎的な能力や思考力を育む環境を整えることが、親にできる最大のサポートです。

具体的には、多様な体験を通じて視野を広げさせたり、学びの機会を提供したり、思考力を養うような会話を心がけることです。

親ができる範囲で最大限の支援をしたら、あとは子どもの成長と自覚を待つしかありません。

もし、子どもがYouTuberになりたいと言ってきたらどうしますか?

私なら賛成します。

今の時代、インターネットを活用して自己表現を職業にする人が多く存在し、その裏には努力と覚悟が伴っています。

こうした新しい生き方は、親世代が経験した「安定」を前提とした生き方とは異なり、「個が輝く時代」を象徴しています。

だからこそ、親がすべきは「やりたいことを認める覚悟」です。

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