新高3生へ──春までに必ず終わらせるべき英語学習の3本柱

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宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ

国公立大学の前期試験が終わり、当塾の高3生の授業もひと区切りを迎えました。

 

同時に、多くの高2生が定期テストを終え、新年度を迎える準備期間に入っています。

 

この時期は、受験勉強を本格的にスタートさせる絶好のタイミングです。

 

「受験勉強は高3から」というのは、すでに過去の話。

 

志望校合格を目指すなら、新高3生の皆さんは「次の春休み終了までに」終わらせるべきことを明確にし、着実に進めていく必要があります。

 

ここでは、春休みまでに最低限クリアしておくべき3つの英語学習の柱を紹介します。

 

1. 単語暗記──9割を超えて初めてスタートライン

 

「単語帳をやっているのに、長文が読めない」──そう感じているなら、単語の暗記が甘い可能性があります。

 

英単語の知識は、「知っている」と「使える」の間に大きな壁があります。

上位大学を目指すなら、学校配布の単語帳の意味を9割以上即答できることが最低ライン。

 

これは「頑張れば思い出せる」レベルではなく、「一瞬で出てくる」レベルです。

 

特に、旧帝大や早慶レベルを志望するなら、学校配布の単語帳だけでは不足する可能性があります。その場合、追加の単語帳を用意し、春休みまでに1冊目を完全に仕上げることが必須です。

 

これを終えなければ、長文読解のスタートラインにすら立てません。

 

2. 基本文法の習得──「共テに文法問題がない」からこそ重要

「共通テストには文法問題が出ないから、文法は後回しでもいい」と考えるのは危険です。

 

確かに、共通テストでは文法単独の問題はほぼ出ません。

 

しかし、基本文法が曖昧なままでは、一文を正確に読むことができず、読解力が伸びません。

 

精読ができなければ、多読しても「なんとなく読めるけど、正しくは読めていない」という状態に陥ります。

 

国公立志望者であれば、細かい文法問題を解ける必要はありませんが、「基本文法の理解」は必須です。

 

文法のルールを知らないまま、英文を感覚で読んでいると、入試本番で確実に失点します。

 

春休みまでに、最低限の文法知識を体系的に整理し、使える状態にしておきましょう。

 

3. 英文解釈の基礎──「感覚読み」を卒業せよ

近年の入試では、昔ほど複雑な和訳問題は減っています。

 

しかし、難関大学では「英文解釈の技術」が求められるのは変わりません。

 

「とりあえず読んで、なんとなく意味をつかむ」ではなく、

・主語・動詞を瞬時に把握できる

・修飾関係を正しく捉えられる

・倒置や省略があっても、すぐに気づける

といったスキルを身につける必要があります。

 

例えば、

"Never have I seen such a beautiful sunset."

この英文を「ネバーがあるから否定的な意味かな?」と曖昧に読むのではなく、「倒置が使われており、本来の語順は 'I have never seen...' だ」と瞬時に判断できるようにならなければいけません。

 

この基礎力がないまま長文演習に入ると、「読めた気になっている」状態が続き、実力が伸びません。

 

春休みまでに、基本的な英文解釈の技術を固めておきましょう。

 

春休みまでの取り組みが合否を分ける

「高3になってから頑張る」では、すでに周りに遅れを取ります。

 

受験勉強は、まず基盤を固めることが先決です。

 

単語・文法・英文解釈を春までに仕上げておけば、高3になってからの学習効率が大幅に向上します。

 

逆に、これを後回しにすると、長文が読めず、読解力がつかず、焦りが募るだけです。

残された時間は限られています。今週から、受験生としての第一歩を踏み出しましょう。