「英語が得意」だけで勝てる大学受験戦略とは?

偏差値を超える武器に

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宇都宮市英語専門進学塾EX 塾長のブログ

「英語が苦手」、この一点だけで大学受験は相当不利になります。

 

そして逆に、「英語だけは得意」「英語の勉強だけは進んでいる」というだけでも、大学受験は驚くほど有利になる。

 

これは、私がこれまで何百人という受験生を見てきた中で、何度も目の当たりにしてきた事実です。

 

保護者の皆さまの中には、「いやいや、得意科目が一つだけあっても、他ができなければ意味がないのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、こと“英語”に関しては、他の教科と事情が大きく異なります。

 

たとえば、国立大学の2次試験で英語必修な大学が多く、共通テストと合わせると、国語や数学に比べて非常に高く設定されていることが多いです。

 

また私立大学でも、英語はすべての大学・学部でほぼ必須。つまり、英語の得手不得手は受験生全体の“戦力バランス”に直結してしまうのです。

 

さらに、英語の「一歩リード」は、他の教科と違って“じわじわと伸ばす”ことができる教科です。

 

英語は中1の文法から積み重ねたものがそのまま武器になります。

 

そしてもう一つ。

 

英語が得意な子ほど、「勉強のペースを自分でつかめている」ことが多いのです。

 

単語帳、リスニング、長文演習…やるべきことが明確で、かつ成果が出やすいため、早いうちに“勉強の型”を確立できます。

 

その結果、他教科の勉強にも応用がきくようになる。これは、単に点数以上の効果をもたらします。

 

たとえば、過去当塾で指導したある生徒は、英語だけは中1からずっと得意でした。高2の時点で英語の偏差値は65。他教科は平均50程度。

 

保護者の方は「英語だけやっていても…」と心配されていましたが、高3になってからは、英語のリズムで学習習慣が整い、夏以降に国語・日本史も伸びて、結果的に難関大学に合格しました。

 

あのとき、英語を得意科目にしておいて本当によかった、とご家族から感謝の言葉をいただいたのを覚えています。

 

逆に、「英語が苦手」という子が抱える見えにくいハンデもあります。

 

英語は一度つまずくと、自力での回復が難しい科目です。

 

文法があいまい、単語が定着していない、長文に苦手意識がある…これらは、問題集をただ解いていても改善しません。

 

必要なのは、プロの手を借りて、どういう順序で、どのようにすれば伸びるのかという“成功ルート”をなぞることです。

 

だからこそ、保護者としてお子さまの「英語の現在地」を早めに知ること、そして、できれば得意科目に引き上げる努力をすることが、受験戦略上の最大のリターンになります。

 

英語が得意なだけで、受験全体が好転する。これは決して誇張ではなく、事実です。