「理想のリスニング」

· 英語勉強法,塾長の指導観・雑感

宇都宮英語専門 進学塾EX 塾長のブログ

broken image

当ブログでも度々引用させていただいてる東大文学部教授の阿部先生が新著を出されました。

 

共通テストや英語民間試験など、リスニングが必要とされる場面は多くなっていますが、リスニングが得意という人はまれです。

 

私も最初に英検準1級を受検した時、一番苦戦したのはリスニングでした。

本著によると、英語の聞き取りを根本的に向上させるためには小手先の聞き取り術ではなく、「英語の運動感覚」を身につける、ということが必要だと言うことです。

リズムや響き、流れ、タイミング、強さ、意図、そして切れ目。

英語はこれらが、日本語とかなり違います。

また、当ブログでも書いていますが、英語を4技能にきれいに区分して扱うことに弊害があります。

英語の運動感覚を意識すると「話す・聞く・書く・読む」といった区別にとらわれる必要がなくなるということです。

当然聞き取れない原因の多くは、単語力不足、構文力不足もあるでしょう。

しかし、運動感覚に目を向けることもリスニング力アップに大事な要素です。

英語の発声をするとき、喉の深いところから音を出さないと、相手になかなか伝わりません。典型的な日本人が話している英語に聞こえてしまいます。

私も自分が喉発音を意識するようになってから、格段にリスニング力が上がりました。

本書は音声を聞きながら読み進めることもできるため、英語指導者にはおすすめの本です。