宇都宮英語専門塾 進学塾EX塾長のブログ
2000年代になってから英語四技能の重要性がさかんに言われるようになりました。
その流れを受けて、大学入試改革、指導要領の改訂が行われ、writingやspeakingに指導の重点が移るようになりました。
英検においてもCSEスコアが数年前に導入され、writingの配点が大幅に引き上げられました。
確かに、20世紀の英語指導はreadingスキル偏重であったとは言えると思います。
英語は読めるけど、しゃべれない、書けないという状況にあり、改善が必要だったことは自明です。
しかし、readingがspeakingやwritingと同じ程度の重要性があるのでしょうか。そのことに何かエビデンスがあるのでしょうか。
少なくとも英語四技能すべて同じ配点で試験を構成させることには、強い違和感があります。
大学入試で英語を試験科目に課している理由は様々なものがあると思いますが、英語で論文が読めることができるかを試したいということも理由の1つに挙げられるでしょう。
大学入試において英語の勉強にあてることができる時間は有限です。
現在の流れは、英語で論文を読むための訓練を減らし、ネイティブスピーカーに気後れしないで会話する練習にかなりの時間が割かれている状態です。
結果、英語の論文は読めない、知識不足により浅い英会話しかできないという、誰にとっても特にならないという状況が生まれてしまっています。
日本のように普段から英語が必要な環境でない場合、やはり英語の礎となるのは読める能力です。
難関大に上位で入れる英語リーディング力があれば、ちょっとの訓練で英語を自分のものにできます。
そのようにして英語力を身につけ、ビジネスパーソンとして活躍している多くの人を見ていると、reading力が英語の根幹であることを確信します。