宇都宮英語専門塾 進学塾EX塾長のブログ
初めての共通テストまであと2か月あまりとなりました。
前回の投稿でも書きましたが、共通テストからリスニングの1回読みが導入され、各予備校のマーク模試でも、かなりの受験生が苦戦しているようです。
1回読みは一発勝負ですから、センター試験以上の集中力が要求されます。
ただ、英検の上位の級やTOEICなど、ほとんどの民間試験は1回読みですので、今までのセンター試験が恵まれすぎていたといってよいでしょう。
リスニングが苦手といっても所詮大学入試や・資格試験はプロのナレーターがスクリプトを読んでいますので基本的には聴き取りやすい英語のはずです。
まず、リスニングの勉強に取りかかる前提として
音声と結びついている英語表現を十分知っているか確認してみましょう。
単語帳の綴りと意味だけ確認して、音声を活用できていない受験生をよく見かけます。
そのような受験生は
「音声→綴り→日本語訳→理解」 というプロセスをたどって、やっと意味が理解できますので、聞いてから内容理解までタイムラグが発生し、結果ついていけないという状態に陥ります。
そうではなく、「音→理解」 と一発で変換できるようにしなければなりません。
そのためには、文を聞いたときに日本語訳を思い浮かべるのではなく、内容をイメージとして思い浮かべるようにします。
そして復習の際にはスクリプトを原文に忠実に(抑揚、アクセント、口の開きなど)音読する必要があります。
まるで歌を覚えるときのように、音の強弱、高低など忠実にお手本のまねをするのです。
それを繰り返し、無意識の部分まで落とし込んでいきましょう。
また、英語は大事なところは強く、はっきり発音して、重要でないところは、弱く曖昧になるという特性があります。
1回読みの場合、聞き直しはできませんので、聞こえないところは文脈や文法知識で補うしかありません。その意味で英文法の知識はリスニング対策においても必須になります。
残りの日数を考えるとリスニングばかり対策はできないと思います。少ない問題で構いませんから徹底的に模試や予想問題の復習にエネルギーをかけてください。