長文読解ができるためには

· 塾長の指導観・雑感,英語勉強法

長文問題が読めるようになるには、次のようなステップをたどります。

①単語がわかる
文の中に出てくる単語の意味がわかるが全体として何を言っているのか分からない。

②一文がわかる
主語と動詞が何かが分かり、修飾関係を見抜き、文の意味を理解できる。ただし、文と文とのつながりは意識できていない。

③一つの段落が分かる。
文と文のつががりを意識できるようになる。

④筆者の主張が全体として分かる。
各段落の主旨、要旨を理解することができ、筆者の主張を理解できる。

英語の長文を勉強する上で壁となるのが②と③です。

②のレベルを突破するには、文法基礎を固め、常に主語・動詞が何かを意識し、修飾関係を明確にする。いわゆる英文解釈、精読に力を注ぐことが大切です。

問題は③です。単語もわかる。文構造もわかるし、読める。
にもかかわらず、読み終わった後、全体として筆者の主張がわからない、となってしまう事態です。このレベルを突破できないと、英語の勉強時間は増やしても成績は上がらない、ということになってしまいます。

では、どうすれば③の壁を突破できるでしょうか。

日本語を読むときには無意識的にやっている「リテンション」(記憶)を意識的に行うことで③の壁を突破できます。

一文一文を訳したならば、その内容を覚えていくことが必要です。
英語の基礎力が不十分だと一文一文を訳すことに精一杯になってしまい、読み終わったときに何を言っているのか分からなくなるのです。

英語長文の問題を解くときには常にリテンションを意識することが肝要です。

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